2005-01-01から1年間の記事一覧

玉本英子監督『ザルミーナ物語 公開処刑されたアフガン女性』

マヌケなことに今夏東京での上映を見逃しちゃったのだが、とても見たいと思っている作品である。

ルーブナ・メリアンヌ Loubna Meliane

こんなん出てたのね。『自由に生きる―フランスを揺がすムスリムの女たち』フランスの多文化・抑圧状況がうかがえる,アラブ系若手女性活動家の半生記: みちくさ(Michikusa) ↑にて、紹介されていた。先日久々に古本や新刊とりまぜ書籍大量購入したばかりで、…

そこまで私たちは自由で孤独な地平にまで行けるのかわからない

この「共通基盤」に対して、あるいはそういう「共通基盤」を前提とすることに対しての異議申立てが生じた時、どうなるのか。共通基盤内でうまく折り合いをつけられる場合はいいだろうが、所詮フランスが定めた「共通基盤」とやらに則って自分たちの文化を意…

"culture" is a slippery word to capture

またも引き続きフランス事情を求め、しばしネットを徘徊してみる。はあ、そうですか、という感じで毒にも薬にもならない内容のブログも散見される中、気になったのは「みんな高い税金払ってるのに。この暴動によってまたしても文句たれのアラブ・アフリカ系ば…

ゲットーの女たち

第2次大戦前の東欧なんかのユダヤ人ゲットー。デナンクスの『記憶のための殺人』におけるアルジェリア人の生活ぶりのくだりを読んで頭に浮かんだイメージである。デナンクスの描写がどれほど当時の状況を正しく伝えるものなのかは不明だが。 時は1961年、カ…

ティエリ・ジョンケ Thierry Jonquet

アマゾンで確認すると日本ではハヤカワ・ミステリから出てるものがあるみたいだ。↓で紹介されてるノンフィクション作品Jours tranquilles à Belleville (『ベルヴィルの静かな日々』)、読んでみたくなった。日本では出版されてないようだけど。 で、以下の…

ディディエ・デナンクス Didier Daeninckx  

デナンクスなど「五月革命世代の左翼ノワール作家」については下記のページ↓が詳しくて面白い。以前デナンクスについて調べていた時に発見し、おお!と唸らされたサイト。私にはわからない固有名詞だらけなのが悲しいが、怒りまくってるデナンクスの様子がう…

emigrants and immigrants

フランスでの暴動のニュースを知り、デナンクスを思う。今回の暴動が最初に始まったサン・ドニはディディエ・デナンクスの出身地であること、そして彼自身もフランス系フランス人ではあるが「低家賃住宅団地」育ちのいわゆる労働者階級であること、などが記…

EMS追跡 その後

オットーより連絡あり。「明日か明後日には配達される、って言われた」 やっぱりね、そっちの郵便事情がいい加減だったんやんけ!でも本当に1両日中に届くのか。疑わしいとかつい思ってしまうが、これこそ正しい態度かもしれない。まったく信用ならんわ、post…

EMS追跡 続き

EMSを受けつけた近所の郵便局で明日事情を伝え追跡調査請求を出す。同時に国際局にも電話をかけ問い合わせる。 今の段階でできることはこれくらい。日本で確認した限りでは某国に着いてることは間違い無いので、あとは某国内での詳細な追跡調査を改めて請求…

世界最古の都 ダマスカス

シリアは行ってみたいと前々から思っていた我が憧れの国である。私は手前のトルコで寒さとウザさにやられ、シリアまでは足を踏み入れることなく退散してしまった。返す返すも無念だ。シリア大使館でちゃんとビザも取ってたのによー。多分よっぽど弱ってたん…

イラクの次はシリアなんでしょうか

米国のイラク攻撃が開始された頃にも耳にした不穏な話が、いよいよ間近なものとなってきたのかもしれない。 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/syrian_arab_republic/クルディスタン日本語NEWS ←こちらでも最近はシリアに要注目、として取り上げられて…

太田総理!

太田光、素晴らしい。素敵すぎる。

厄日

先週EMSでオットーに送った郵便物がまだ届いてないらしい。ネットと電話で追跡調査の結果、現地の郵便局へ到着した日付、時刻がすぐに判明。配達時に不在だったため局に持ち返って保管中、とのことだったので、なーんだ、じゃあすぐ取りに行けばいいんじゃん…

イラク憲法をめぐる選挙

インティハバート!: ヨルダン・イラク報告憲法草案自体、米国の都合がいいように手が入れられたんじゃないか、とも聞く。選挙は無事施行された、とこうして着々と既成事実だけは積み重ねられていくようだけど、水も医療品も不足、不当逮捕や拷問が日常的に…

ノーベル文学賞

目下新聞を取っていない為、ニュースというものはテレビかネットで知ることが多い。今年のノーベル文学賞は英国のピンター氏が受賞、というのもネット経由でちらりと目にしたのみ。で、その時、全く偶然に何故かふとオルハン・パムクのことが頭に浮かび、こ…

and i'll deny it

ものすごーく間違った選択をしてしまったような気がするんだけど、もう一方を選んだとしても同じ気分になっただろうこともわかってるし。さて、どうなることやら。 なんだか私ってば計算高い奴だったのね、と気付く日々。 温室への未練とかいろいろ余分なも…

おまけ

一緒に写ってるこのぽっちゃり君は監督ファティ・アーキン、もといファティフ・アクン。

gegen die wand-sibel kekilli

主演女優スィベル・ケキリ。 で、髪切ったらこんな感じ。どだ。

『愛より速く』 Gegen die Wand

トルコ系ドイツ人男女の、狂気とさえ呼べるような激しく哀しい愛の物語。 今年は日本におけるドイツ年とかいうことで催されたドイツ映画祭にて上映されていたらしい。今頃知ったよ… これ、実は昨年見たはずなのだが、私は生憎と言葉がわからなかったんで、内…

もしや

かつてはてなダイアリーで書いておられた、さるお方の日記が閉鎖されて久しい。アンテナにも登録し何度かお邪魔したことがあったものの、私が気付いたときにはとうに削除されていたようだった。なんとも多趣味な方で知性を感じさせる記述に溢れたページだっ…

この先一体どういうことになるんだか甚だ不透明ですが

当面は深く考えないことにする。 ただ「デラシネ」なんていうと素敵すぎる、「浮き草」あるいは「流れ者」の方がしっくりくるんだよなー。

イブ・メルキオーって面白い

『オデッサ・ファイル』以後、ナチ/第3帝国モノをちょこちょこ読んだりしたが、中でもイブ・メルキオーという作家が記憶に残っている。メルキオー作品にはお決まりのパターンがあって、連合国軍側のスパイを助ける麗しき乙女が必ず登場、彼らの濡れ場シーン…

nazi hunter

9月20日、サイモン・ウィーゼンタール氏逝去。氏のことを初めて知ったのは、フォーサイスの『オデッサ・ファイル』によってだったと思う。 当時米国のガッコに通っていたのだが、何故か授業と関係ないSFやら歴史モノやらといったいろんなジャンルのブック・…

ワンカさんがらみで極私的にプチ祭り

ところでワンカさんのセリフの一部がジョン・メイスフィールドの詩からの引用であるという、メイスフィールドのファンとしては嬉しいトリビアを発見した。Yume no chocoreito kôjô (1971) - Trivia - IMDb「ワンカ」ブランドのお菓子も実際にあるとは知らな…

willy wonka & the chocolate factory

ジョニー・デップがワンカさんを演じると知った時、えーっ!と強烈に違和感を覚えた。イメージが合わない。だってワンカさんってもっと年配の人なんじゃないの? 個人的にはメル・ブルックスとかが演っちゃったら良かったのに、と思う。ま、そうするとおバカ…

rhus coriora, a.k.a. sumac

スマックという香辛料がある。 見た目も味わいも赤紫蘇ふりかけの「ゆかり」そっくりなスマック*1。サラダに混ぜてあえれば野菜がきれいな赤葡萄酒色に染まり、酸味もきいた素敵な一品となる。御飯にかければまさに「ゆかり」御飯。 して、その実体は? 初め…

20歳になるともれなく付いてきます

つい「選挙権を獲得」なんて書いてしまった。いやー、ちっとも「獲得」と呼ぶにふさわしい行為は起こしてないが。20歳になったら自動的に与えられちゃったよ(どこからだ?)、って感じ。 しかし、なんの因果か私が投票する人って悉く落選するんだ。 不吉。

it sure is a big deal

私はTVニュースをマメに見るほうではないが、元駐レバノン大使の天木さんが小泉純一郎のお膝元から立候補する、というのをどうもあまりTVで見聞きしないような。今回の選挙は各局あれやこれや大騒ぎして報じてるようなのに。ホリエモンなんかよりももっ…

ディディエ・デナンクス

とりあえず2冊読了。 『記憶のための殺人』記憶のための殺人 (ロマン・ノワールシリーズ)作者: ディディエデナンクス,Didier Daeninckx,堀茂樹出版社/メーカー: 草思社発売日: 1995/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る『未完の巨人人形』…