イブ・メルキオーって面白い

オデッサ・ファイル』以後、ナチ/第3帝国モノをちょこちょこ読んだりしたが、中でもイブ・メルキオーという作家が記憶に残っている。メルキオー作品にはお決まりのパターンがあって、連合国軍側のスパイを助ける麗しき乙女が必ず登場、彼らの濡れ場シーンが挿入されるのだ。それはもう水戸黄門における由美かおるの入浴シーンの如く、通俗的といえばあまりに通俗的。でも私は好きだったなー。
で、メルキオーは実際に対ナチスの諜報活動に従事した経験を持つ人なのだが、戦後ハリウッドではB級娯楽作品の脚本家としても活躍してたそうで、その筋でも結構有名なんだと。
ははーん、それならあの娯楽性、通俗性もわかるわ、と頷ける話だ。