emigrants and immigrants

フランスでの暴動のニュースを知り、デナンクスを思う。今回の暴動が最初に始まったサン・ドニはディディエ・デナンクスの出身地であること、そして彼自身もフランス系フランス人ではあるが「低家賃住宅団地」育ちのいわゆる労働者階級であること、などが記憶にあったから頭に浮かんだのだろう。
暴動に関連して言及しているブログなぞをチラ見してみたが、どうも多くの在仏日本人はこの度の暴動の核をなすイスラム系の方々とは特に親密な接点がないのか、単なる冷めた傍観者に過ぎない感じ。フランス系フランス人と結婚しておられる方が多数を占めるからなのかね。ま、よしんば結婚相手がフランス系フランス人でなく移民だとしても、その他ヨーロッパ諸国(EUのシェンゲン条約加盟国とかさ)からのそれと、アフリカ・アラブ諸国からのそれとじゃ、おのずと差があると思うし。我が身に密接に関わる問題だと捉える必要のない環境に身を置いておられるんだろう。
この「暴動」の正体は「ワガママで怠惰な移民2世3世ら、どーしようもない困ったちゃんな暴れん坊ども」による度を越した「祭り」だとしても、それだけに還元するには違和感がある。というか、うまく嚥下できないザラザラしたものが口中に残る。思うところはいろいろあるんだが、とり急ぎ今はそれだけ書いておく。