2004-01-01から1年間の記事一覧

"Ishi in Three Centuries"(ISBN:0803227574)

イシと呼ばれた彼がオーロヴィルに現われて90年余。イシの関連書籍が新たに刊行されたとのことで、現地で買ったほうがいいかなーとか、さんざん逡巡したが、このたび思いきってamazonで取り寄せてみた。アメリカでは昨年出たやつなんだけど、日本で翻訳出版…

有事関連法案

これもずっと気になっていたんだけど、マスメディアで大きく報道されないまま、参院通過して成立してしまった。後々恐ろしいことにつながるような予感がする。杞憂に終わればいいんだが。 http://plaza.rakuten.co.jp/mz5na/diary/200406170000/ このsowonさ…

『TN君の伝記』

こないだから上記のなだいなだの本を読んでるんだが、TN君って誰のこと?とわからないまま。歴史がつくづく弱いのー。ネットで調べたら、中江兆民のことだそうで。これで、スッキリした。 素人考えで思うに、明治って現在の日本の諸問題の萌芽を孕んでいるの…

と思ってたら

今さっき、電話あり。とりあえず明日またゆっくり話すということで、今日はお開き。

人に巣食うルサンチマンというものを見た気がする今日この頃

昨夜は海外の知人らに国際電話かけまくり、で、キレまくり。挙句の果てに泣いちゃった、というものすごいオチがつく。当然、寝不足。昨日だけでなく、週末からずっと電話してるんで、疲れた。電話代も怖い。 時差とか、電話料金が深夜枠適用になるように(こ…

とりもなおさずそれは愛ってことで

で、やっぱり私は彼女が好きだ。私にとっては、なんというか、おっそろしく頭の良い人なんで、彼女の足跡を辿ろうと追っかけてみても全然ついて行けない哀しさを覚えつつ、いつか私もそこまで行ってみたい、そして彼女の目に映る風景を見てみたい、と憧れと…

『ゲド戦記外伝』

ざざっと粗く読んでみた印象としては、『帰還』や『アースシーの風』よりも読みやすく、わかりやすい感じ。面白い。登場人物も魅力的だし。 『帰還』以降の作品は、ル=グウィンのフェミニズムとかジェンダーとかの問題に対する関心が強く反映されてるせいか…

私信というか、質問なんですが。気分を害されたらすみません。

私は普段からid:vedaさんの日記を拝見しており、愛読者と言っちゃってもよい人間だと思う。 で、http://d.hatena.ne.jp/veda/20040613に対し、疑問を感じたことなどがあり、コメント欄では長くなりそうなので、こちらに書いてみることにする。 瞑想は宗教の…

Getting high on Tolkien and counterculture

トールキンの『指輪物語』は、まず1950年代にイギリスで出版されたが、同書が爆発的に売れ、ベストセラーとなったのは60年代のアメリカにおいてだった。皮肉なことに、海賊版のペーパーバックかなにかがアメリカで出回ったことがきっかけで売れ始めたんだっ…

本屋で泣く

id:andy22さんが昨日の日記で、バースデイ・プレゼントに『ゲド戦記外伝』を貰った、と書いておられるのを読み、お、そうだった、もう出てたんだっけ、と気付く。で、本日いそいそと本屋へ足を運ぶと、やはり話題の注目作なのか、平積みになってるのを発見。…

カプリコンの想い出

一度だけ日本SF大会に行ったことがある。 会場内は濃ゆーい人々の醸し出す濃ゆーい空気が流れており、これがサイファイ・コンかー、と感慨深かったのだが、ワールド・コンもあんな感じなんだろうか。 SFファンというのもおこがましい、単なるミーハーでしか…

リスト::SF作家

キーワードのリスト::SF作家というやつについて、些末事ですが。 スプリング・ディ・キャンプ=L・スプレイグ・ディ・キャンプ A・K・ル・グィン=U・K・ル・グィン ではないかと。 私、はてな市民じゃないのでいじれないんですが、どなたか親切な方がちょち…

ここでフィールドワークとか出来るかもしれない

ウチの近所には、「激安の殿堂」ドン・キホーテがあるんだが。 実は私はドンキが苦手というか、はっきり言って嫌いだ。だったら行かなきゃいいじゃん、と自分でもツッコミつつ、輸入食品なんかが結構安かったりするんで、ついつい覗いてしまい、その度にいや…

で、その嫌悪感とか違和感は本当は何なのだろう、と

相田みつを的なるものとして抽出した、「大きなものに生かされている」意識に違和感を覚える、というより、恐らく相田みつをの作品に漂う押し付けがましさやら過剰な情緒性やらに反発を感じる、ということなんではなかろうか。であれば、それはひとえに相田…

これは個人的な妄想にすぎないんで、取り合ってくれなくてもいいです

「大きなものに生かされている」という相田の思いを、単に「日本人が古来、仏教伝来以前から持っていた、宗教意識の原点みたいなもの」としてだけ説明するのは、十分ではないんじゃないかと私は感じてしまった。 dozewuさんが辟易するほどに、「大きなものに…

些末なことかもしれないが、人を畏怖する神についてちょっと

気に入らないことがあれば平気で人間を虐殺する、人間とは隔絶された理解不能の絶対神を発明したユダヤ教的宗教感覚(言うまでもなくキリスト教・イスラム教の原点だ)のほうが、むしろよっぽど特殊なのである。 とおっしゃるが、そんなことはないだろう。日…

それは畢竟するに同じことなんでは?表裏一体というか

(2)しかし、そんな「どうしようもない自分」も一人で生きているのではなく、何か大きなものに生かされている。 (6)しかし、その「どうしようもない自分」は、「大きなものに生かされている」という一点で、絶対的に肯定されている。 しかし、相田みつ…

かなりイタい人になってるのかもしれません、私

dozewuさんという方の相田みつを論(http://d.hatena.ne.jp/dozewu/20040604)、興味深うございました。 コメント欄を設けておられないようだし、他人の日記で言及されるの、迷惑と思われたらどうしよう、こんなん書いちゃっていいのか、と内心ドキドキして…

甘く見てたら大間違いだっつーの

ここしばらくイライラの種を抱えていて、昨夜はこれがかなり膨れ上がる事態に。もう血圧上がりっぱなし、興奮のあまりほとんど眠れなかった。今もまだ、みぞおちの辺りに変な気持ち悪さがある。イライラが昂じて禿げたりしたらどうしてくれよう。 はやくスッ…

記憶・過去・死

過去の損失という点では、パソコンが具合悪くなってリカバリーかけたりすると、それまでのファイルとかデータが消えちゃう、ってな時に漂う寂寥感とかある種の悲しみというのも「パソコンの小さな死」に伴う感情が関係するのかもしれない。記憶が貯蔵されて…

ラッダイトとは言っても

で、私は眩暈がするほど文系人間なので、『鋼鉄都市』で描かれる超人的エリート=ロボットに反感を示す人々にも若干のシンパシーを感じる。かといって、ヒューマノイド・ロボットを破壊しよう、とは思わない。だってヒューマノイドだよ、私にとっては純粋な…

アイザック・アシモフ

恥ずかしながら、アシモフってほとんど読んだことが無い。SF好きの知り合いからアシモフ良いよ、と奨められながらも、イマイチ縁が無いまま現在に至っているが、それでも何冊かは一応読んでみたし、それらは全部気に入っている。これを機会にいろいろ読ん…

妄想劇場−勝手にキャスティング 『鋼鉄都市』編

ベイリ……ピーター・コヨーテ ダニール……ナイジェル・ヘイバース(ひょっとして既に故人だったか) あるいはこんなのも↓ ベイリ……キース・キャラダイン ダニール……レイフ・ファインズ もしくは若かりし頃のピーター・オトゥール ベイリ役に関しては、完全に個…

基本的に私はラッダイトです、多分

目下アシモフの『鋼鉄都市』を久しぶりに再読中。といっても、就寝前に読んでるせいか、毎回数ページ読むか読まないうちに睡魔に襲われギブアップ、というのを繰り返すばかりで、ちっとも進まない。しかも、これを映画化するとしたら、主役のイライジャ・ベ…

それにつけても

人類学の元来目指すところを理解して、これまで蓄えられてきたその結実を享受してきたんなら、人間はもっと賢くなってても良さそうなものなのに。この点、どうも失敗してるような。国同士の戦争とか衝突という際における人類学者の役割って、実は政治や外交…

ふと気付いたこと

そういえば、私の読む作品には人類学者が出てくるものが結構多いかも。ル=グウィン然り、ヒラーマン然り。エルキンズもそうだ。文化人類学やら形質人類学やらの違いはあるけど。 知人も文化人類学やってたのが多い。この学問の有効性については、それって一…

性なるもの

vedaさんの日記(http://d.hatena.ne.jp/veda/20040601)を拝見し、セックスに関してあれやこれや思いをめぐらす。セックスくらい本来は至極個人的なもの(=本人だけのもの)もそうそうないだろうし、本人が望んで、あるいは納得して決めたんなら、それをど…

アップル/マッキントッシュ

そういやコンピューター開発ということでは、アップルのスティーブ・ジョブズとかもカウンターカルチャーの中の人だった。1984年というモチーフのCM、有名だそうで、昔授業でも習ったっけ。 vedaさんのおっしゃる通り、パソコン普及という点では確かにカウ…

うーむ、困った

昨日の日記については、ちょっとした個人的なつぶやき、もしくは心の引っ掛かりくらいのつもりで書いてみたんだが、vedaさんからコメントを頂き、ああ、ちゃんと考えてみた方がいいな、とあらためて思った次第。 でも私もカウンターカルチャーの当事者じゃな…

これは自分への苦言でもある

何も考えてない馬鹿者だった自分の、あまりのイタさ、恥ずかしさに悶絶。