ファンタジーってのも、いろいろあるはずで

欧米以外のファンタジーも読んでみたいと思うようになって、はや数年。
日本で紹介される「ファンタジー」の多くは英米のもので、その他の国、地域の作品はまず目にしないような気がする。せいぜいドイツやフランスのものがちょこちょこあるくらいか。幻想文学とかマジックリアリズムとか称されるものを含めれば(ボルヘスとかさ)、地域的バラエティは多少広がるかもしれないが、そういうメインストリームの文学としての評価を持たないサブカル色の強いものや、ハイ・ファンタジーみたいなのって、読みたい!と願っても、日本じゃまず手に入らないんじゃない?と睨んでるんだが。これはそもそも本国でこういった類の作品が無いからなのだろうか。それとも日本側で翻訳出版されないというだけのことか?
以前、ファンタジー関係のサイトで、ナイジェリアの作家、エイモス・チュツオーラに言及したコメントがあったので、英米圏以外、特にアジア・アフリカとかのファンタジーを読んでみたいんですが、他に何かご存知でしょうか、と質問してみたんだが、そこの人達も知らないようだった。
あと、最初にハリポタがブームになった頃、タイ人の知り合いにタイ産のファンタジーってどう?と尋ねてみたのだけれど、思いつくものが無いという答えだった。彼女はタイの新聞で文化欄を担当してる記者なので、本や作家の話も相当知ってるはずだと思うんだが、その彼女をして「タイのファンタジー作品?思いつかないなー」という返事だったわけだから、タイではあまり人気の無いジャンルなのかもしれない。でも、ハリポタはタイ人の間でも大ブームだって言ってたし、その後状況が変わって、今じゃタイ人作家によるファンタジーがモリモリ生産されてたりして。