ああ、勘違い

今さら何を、というトホホの極みだが、「閨秀詩人」とはただ単に「女性の詩人」を指すのだと齢三十過ぎにして初めて知った。
この「閨」というのが私にとっては曲者で、「閨房」といった単語*1しか思いつかないものだから、きゃー、いやーん、いかがーしー!という方面における淫靡なあれやこれやを想像していたのだ。「閨秀詩人」ってのは教養を備えた高級娼婦で容姿端麗、性技に長け、かつ典雅な詩も詠める、といった感じの、相手を喜ばせるという点では究極のエンターテイナーとしておはす方のことかしらん、などと思っていた。恥ずかしー。
というのもきっと、古代中国の遊女が文人らとの交流を通じて詩才を開花させた、なんて文脈が脳内に居座ってたからだわ。

*1:「閨房」も「寝室」とか「女性の部屋」という意味であって、必ずしも性にまつわる言葉ではないのだが。