a touch of supernatural

最近は寝しなにアガサ・クリスティーの"The Mysterious Mr Quinn"を読み返している。大抵は数ページ、ひどい時は数行読んだだけで睡魔に屈することになるんだが。日本語では『謎のクイン氏』となっているこの本は、ペーパーバックだけでしか読んだ事が無く、馴染み深いいつものハヤカワ版のは持っていない。
クリスティー作品全てを読んだわけじゃないけれど、クリスティーは断然短編が良いわ。クイン氏とパーカー・パインが一番好きだなー、私。とりわけクイン氏ものは純然たるミステリでなく、ファンタジー風味で、不思議な余韻が楽しめる。
それにしてもペーパーバックってベッドサイド・リーディングに適している。なんといっても軽いし、あのガサガサ、ボサボサした感じもまた、掌にうまく収まるような形にたわめるのに向いている。日本の文庫本って紙のコシが強いというか、張りや撥ねが強くて、片手で読むにはちょっと辛い(握力弱いせいか?)。