相当ヤバい

ロシアの作家、サムイル・マルシャークの『森は生きている』は、子供時代の愛読書。繰り返し何度も読んだ本である。実を言うと、まあ、この本は普通に好きという程度で、ことさらお気に入りだったわけではなかった。でも何故だかしょっちゅう読み返していたのを覚えている。
しかし今あらためて記憶を辿ると、ロシアの物語だったこと、脚本形式で書かれた戯曲だったこと、それくらいしか思い出せない。あらすじなどをすっかり忘れており、愕然とする。
これはどういうことだ。三つ子の魂何とやら、と言われるのに。

目下、部屋にある本を整理して箱詰めしている最中なんだが、あら、こんな本持ってたんだ、買ってたんだ、ということがままあるので、昔のことだったらしっかり覚えているかも、とテストのつもりでマルシャークの思い出を記憶の引き出しからサルベージしてみたのだ。ところがこの体たらく。私の記憶力は大丈夫か?若年性痴呆、もとい認知証の予備軍なのでは?と怖くなってきてしまい、凹む。書籍類に関しては割と偏執的な性質だからそうそう忘れないはずだと思ってたんだけど、何てこと。
ま、恐らくは加齢による健忘症ってトコなんだろうけど、それにしてもショックだ。