ロレンスでトルコとくれば

当然、ナヒ・ベイ*1となるわけだ(←やおい好き腐女子の発想と言われるか)。手持ちのロレンス関連本には「ベイ」とは「オスマン帝国の地方長官」という説明が載っており、大概デラア事件のくだりでは軍政官と訳されていて、私も初めは素直にそう捉えてたんだけど、「ベイ」は(現在の)トルコ語で男性に対して「〜さん」と呼びかける際の呼称・敬称*2なので「ナヒさん」あるいは「ハジムさん」ということになるのかも、だったら何だかしまらないよなあ、あのデラア事件にほのぼのとした風合いを帯びさせちゃって笑えるやんけ、なんてふうに素人考えで思ったりすることもあって。ま、当時のトルコ語(というかオスマン語というの?)と現代トルコ語は違うだろうと推測するので、「ベイ」が軍の行政官とかの意味を表すとしても不思議はないけど。

*1:ハジム・ベイとなっていることもある。

*2:ちなみに「ベイ」は姓でなく名前、つまりファーストネームに付ける。よって「十兵衛」さんをトルコ風にさんづけで丁寧に呼ぶなら、「じゅうべえ・ベイ」となる。じゅーべーべい。柳生十兵衛も可愛く聞こえるから、あら不思議。