ルートヴィヒもといヘルムートは素で美しいのだよ!

マイコーとルートヴィヒをなぞらえる、というのにはちょいと心情的に違和感がある。
実際のルートヴィヒはそれほど美青年という感じでもなかったりするのは置いといて(各人の好みの問題ではあるが)、ルートヴィヒといえばヘルムート。ヴィスコンティの描く美しき狂王のイメージが刷りこまれてる私としちゃ、マイコーと同列にされたくないのだ(マイコーのこと、よく知らんけど)。大体ルートヴィヒって自らの美しさには存外無頓着な人だったんじゃないの?ハナから容姿に恵まれてるが故にそれはもう彼にとって疑問の余地無い当然のものであって、わざわざ己の造作の美醜についてばかり考えをめぐらしては執着心や劣等感なんぞに悶々としたりなんてこた無かったと思うよ?
ま、似てるところがあると言われれば確かにそうかもね、と思ったりもするけれどなんか口惜しい。この気持ちは一体何だ。