読書のお作法

とりあえず『カルカッタ染色体』と『わたしの名は紅』のみ、不敬にもおっそろしく適当に読み齧る。で、後悔している。いや、作品がつまらないからじゃなくて、ついデタラメで乱暴な方法で読んでしまったことに対して。
大体、私は適当なページから行きつ戻りつ、章の順番もメチャクチャに読み漁る、という悪い癖があって、ミステリ作品なんかでこれをやると悲惨なことになる。ネタばれもなにもあったもんじゃない。
で、上記の2作に関しても、もっと律儀で真っ当な作法で読み進めて楽しむべきだったのだろうと思う。メタ・フィクションとか、時(空)系列があちこち飛び、そうした彷徨が醸す不可思議さや構成の妙を味わう作品などでも、こういう読み方をやってしまうとイカンのだよなー、きっと。
もう一度ちゃんと読むことにしようっと。


それにしても、『カルカッタ染色体』を縦横斜めに読み荒らしてて、ティム・パワーズが思い出されたのは気のせいか。