印度

で、BGMはクーラ・シェイカー(govinda)くらいか、持ってるCDで印度ちっくなのというと。しかしインチキ臭いのー。あ、でも実家に壊れたシタールがあるわ。親が印度で買ってきたやつで、安物の粗悪品なもんで、すぐに弦がブチブチ切れてしまい、修理を頼むことも無く結局そのまま放置されてる可哀相なシタールが。しかし安物とはいえ、あの素朴な外見からは想像できないほどエレクトリック、と表現したらいいのか、なんとも金属的なゾクゾクする音色がして好きだ。
そういえば印度人の知人は実は多かったのに、彼の地の音楽についてはまったく無知だなー、私。もっとも彼らは印度人といっても皆海外で教育受けて育ってるエリートで、母語が英語と言って差し支えない人々だったから(知人の知人つながりでお邪魔したカリフォルニアのある印度人のお宅ではそのハイソな会話に眩暈がしたものである。住んでる世界が違うで、ホンマ。頭のつくりも違う。皆さん優秀)。そのせいなのか、英米のロックやポップスに絡んだ話をしたり、それらのCDを互いに貸し借りしたり、ということはあったが、印度産音楽にまつわる会話をした覚えが無いんだわ。
さて、アミタヴ・ゴーシュもそうしたエリート印度人のようだけど、母国印度を強く意識している人らしい。訳者によるあとがきには「SFは欧米先進国のものだというイメージが強くあったので(執筆当初、『カルカッタ染色体』を必ずしもSFと意識してはいなかった)」という彼の言葉が載っているが、そういうものなのかしら。
印度手前のネパールどまりで、私はあの国には入ったことがない。ネパールと違って印度は手強いよー、という噂に恐れをなして入る気がしなかったんだよなー。来るのを知らせてくれれば実家に連絡して滞在できるようにするから、と知人らは言ってくれてたが、きっと実際に印度へ行ったら私は印度嫌いになるに違いない、と思ってやめたんだった。