ゴダイヴァ夫人

知人からゴディバのチョコを貰う。何か欲しいものがあるか?と聞かれたので、あまり考えもせず「ゴディバの一口サイズの板チョコで、エクストラ・ビターのヤツを所望」と答えたら、親切にも本当に買ってきてくれたのだが、値段を聞いてぶっとんだ。
このちっちゃな1枚が100円もするんかい!
けっして誇張ではなく、実際に貧しい私の経済状況では購えない、購う気になれないチョコである。


↑写真では大きさを比較できるよう、フツーにスーパーで売ってる一口チョコ(金紙で包んであるやつ。「アルファベット・チョコレート」とかと同じサイズ)を並べてあるが、このゴディバちゃん、けして大きなものじゃないのにー。リンツの板チョコ一片よりも二まわりは小さいぞ。
 
それを此度は20枚分、お店で箱詰めにしてもらったので、このケータイ程の大きさをしたボックス一個でしめて2000円也。

私は子供の頃からチョコ好きで、特にビターの、当時は今のようにカカオ86%とか99%とかいうのは無かったが、とにかく苦味走ったカカオ分高配合のものに目がなかった。そういえば、幼少の頃はチョコを食べるとなぜか便秘になっていたようで、母からは「チョコレートは一度にたくさん食べちゃいけないからね」と言い渡されていたのだが、今にして思えば、チョコって食物繊維豊富な筈なのになぜ私はベンピに?と不思議な話ではある。
でもって、生チョコやらなんやらというより、シンプルな板チョコが一番好きな私は、ゴディバでもいつもこの一口サイズの板チョコを贔屓にしていたが、実は自分で買ったことは一度もなく、大抵誰かからのプレゼントとかであったため、そうそう安いものじゃなかろうとは想像していたが、まさかこんなに高いとは思っていなかった。
もう気軽に「ほれ、ゴディバのあのチョコ、あれ頂戴!」などとは言えない。
デル・レイの板チョコも大して有り難味も覚えず*1、バクバク食べてしまったが、恐ろしく高かったようだ。
ジャン=ポール・エヴァンもいつかは食してみたい、と思っていたが、ゴディバよりさらにお高いことだろうし。

貧乏人にとっては、リンツですら高級板チョコとして眩しく君臨しているので、リンツほど高くなく、値段もお手頃、しかも美味しいプーランのカカオ86%というのをよく買っていたのだが(それもあーた、明治屋とかソニプラとか成城石井とか紀ノ国屋とかなんかじゃ買わないもんね。そういうものはカルディで買うに限る。)、ゴディバちゃんのお値段を聞いた日には、リンツなんて安いじゃん、と錯覚しちゃうわのー。


いやー、でもフツーのスーパーで手に入る日本のチョコも結構侮れませんぜ、あれも十分美味だ。私には御の字である。結構なんでも美味しく頂けてしまう、シアワセなのかフシアワセなのか微妙ではあるが、許容範囲の広い臨機応変な舌を持っていて良かったなー。

*1:だって言われてるほど旨いもんでもなかったんだもーん!←バカ舌だからか?